待ち時間を測る

Webサイト性能監査:スコアの裏にある遅延を直す

性能スコアはテストの要約であり、全訪問者の体験を説明しません。Sitelemetryが示す時間、表示の安定性、診断の証拠から、実際のボトルネックを修正しましょう。

画像、操作、安定した配置を含むWebページ読み込みタイムラインの概念図。実測グラフではありません。
概念を表すイラスト

遅いサイトの原因は一つではありません。サーバー応答が遅い、主画像の取得開始が遅い、スクリプトが操作を止める、押そうとしたボタンをバナーが動かす、といった別々の問題があります。必要な証拠と修正も異なります。

重要なページ、デバイス、操作から始めてください。デスクトップのホームが速くても、モバイルの商品や決済が速い証拠にはなりません。異なる条件の比較は、リリースの良し悪しを誤った理由で判断させます。

この監査の範囲

測定できること

  • ホストされた公開サイトではPageSpeed Insights、Lighthouseのラボ結果、提供元から得られる場合のCrUX実ユーザー指標。
  • 選択したモバイル・デスクトップ条件、測定URL、利用できる改善候補、診断、指標ごとの証拠。

証明できないこと

  • ラボ試験は制御されたサンプルであり、全訪問者の体験ではありません。実ユーザーデータがない場合や、個別URLでなくオリジン全体の場合があります。
  • Local Agentの性能検査は別の限定的なローカル測定で、ホスト環境のLighthouse・CrUX試験ではありません。

性能監査は現在のプランと提供元の可用性に従います。提供元データがない場合は取得不可と報告し、架空の測定で埋めません。

1. ラボと実ユーザー測定を別に読む

Lighthouseは再現しやすいラボ条件でページの診断を助けます。CrUXは十分なデータがある場合、対象となる実ユーザー体験を集約します。利用者、端末、ネットワーク、期間が異なるため、値が一致しない場合があります。PageSpeed Insightsの文書が両方の情報源を説明しています。

各指標の測定元を読みます。ある値は実ユーザーデータ、別の値は代替のラボ値というレポートもあります。実ユーザーの証拠が正確なURLかオリジン全体かも確認します。データ不足はサンプルの欠落であり、Core Web Vitals不合格や訪問者不在の証明ではありません。

2. 3つのCore Web Vitalsを理解する

指標表すもの良好とする基準
LCP最大の可視コンテンツ要素が描画される時点2.5秒以下
INPユーザー操作全体に対する応答性200ミリ秒以下
CLS予期しないレイアウトの移動0.1以下

実ユーザー評価ではデバイス分類を分け、訪問の75パーセンタイルで基準を見ます。Web Vitalsを参照してください。1回のラボ値を実ユーザーの合格として扱ってはいけません。TTFBとFCPは有用な診断値ですが、追加のCore Web Vitalsではありません。

3. 症状と証拠を対応させる

以下は優先順位の例です。診断名より、主要操作への実際の影響が重要です。

症状状況別の優先度調べる証拠
主内容の表示が遅い提案を理解するまで待たせるなら高LCP要素、応答遅延、要求タイミング
購入ボタンの反応が遅い購入経路では高操作トレース、長いメインスレッド処理
ポインターの下で内容が動く誤操作を招くなら高移動要素と確保した寸法
大きな未使用スクリプト実際の負担を測るまでは中転送量、実行時間、ページでの使用

改善候補の推定時間は保証ではありません。2つの提案が重複することも、重そうな資源が必要なこともあります。機能の削除や基盤の交換前に、原因を確認しましょう。

4. 遅延を生む部品を直す

主内容が遅い場合:まずLCP要素を特定します。サーバー応答が遅ければバックエンド処理とキャッシュを調べます。ヒーロー画像の発見が遅ければ文書内で早く取得可能にし、最初の目立つ画像を遅延読み込みしないようにします。適切なサイズで配信してください。LCP最適化ガイドは段階ごとに説明しています。

操作が遅い場合:重いハンドラー、同期描画、外部処理を調べます。長いタスクを分け、操作周辺の不要な仕事を減らします。Total Blocking Timeはラボ診断に役立ちますがINPとは別の指標です。INPガイドと実際の操作記録を使います。

配置が動く場合:画像、埋め込み、バナーが届く前に領域を確保します。どの要素が、なぜ動くかで正しい修正は変わります。

5. 条件をそろえて前後比較する

  1. 正確なURL、デバイス条件、時間、情報源を記録する。
  2. 観測した原因に対応する一貫した変更を一つ行う。
  3. 比較可能なラボ試験を複数回繰り返し、最良の1回でなく傾向を見る。
  4. 画面を確認し、主要操作を完了する。
  5. 共通部品が別テンプレートを悪化させていないか確認する。
  6. 実ユーザーデータは後で観察する。集計期間には直近の公開がすぐ反映されない。

スコア画像だけでなく診断の証拠を残します。画像の修正で読み込みが良くなっても配置が動くようになったなら未完了です。狭い画面、Cookie通知、フォント、埋め込み部品など後から現れる内容を再確認します。

6. テストで分からないことを把握する

1回のページ読み込みで複雑なアプリの全状態は試せません。初期表示が速くても、長時間の編集後に反応が悪くなる場合があります。ラボ試験の同意状態、アカウント、内容が顧客と同じとは限りません。

Sitelemetryのホスト型レポートは選択条件と測定元を示します。Local Agentは別の限定的手法でローカル配信を調べるため、公開Lighthouseスコアと数字を比較しないでください。PageSpeedが使えないなら不足測定を解決・再試行し、空欄をゼロと解釈しないでください。何が実行されたかを明示します。

7. 速度を製品開発の流れに組み込む

担当するテンプレートと操作に予算を設けます。画像転送量、外部スクリプト、高負荷のクライアント処理は有用な確認項目です。チャット部品、分析ツール、アニメーションを加える際は、提供元の負荷がないと思い込まず、対象ページで前後比較します。

正しさ、アクセシビリティ、速度を一緒に保ちます。内容を隠して高スコアにするより、安定して進行状況を伝えるフォームの方が有用です。重要なモバイル集客・転換ページを優先し、利用できる性能監査から測定可能な合格条件を持つ修正課題を一つ作ります。同じ部品が関わるならアクセシビリティ確認連携監査も組み合わせましょう。

よくある質問

2回の測定でスコアが違うのはなぜですか?

ネットワーク、サーバー負荷、キャッシュ、ラボの変動が影響します。同じURLとデバイスで複数回比較し、元の指標も調べてください。

CrUXデータがないとサイトが遅いのですか?

いいえ。その範囲の対象実ユーザーデータが得られないという意味です。ラボ結果で診断し、実ユーザーの合否は断定しないでください。

Total Blocking TimeとINPは同じですか?

いいえ。TBTは処理のブロックを診断するラボ指標で、INPはユーザー操作全体の応答性を表します。

出典・参考資料

  1. Google:PageSpeed Insightsについてdevelopers.google.com
  2. web.dev:Web Vitalsweb.dev
  3. web.dev:Largest Contentful Paintの最適化web.dev
  4. web.dev:Interaction to Next Paintの最適化web.dev
Sitelemetryチーム

Sitelemetryチームが、製品の監査範囲とリンク先の一次資料に照らして作成しています。観測事例と明記されていない例は、説明用のものです。

SITELEMETRY

ガイドを実践しましょう。

レポートの証拠を確認し、原因を修正して、該当するチェックを再実行してください。

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